なんでもシステム管理者(IT大好き?)

なんでもシステム管理者(日本酒大好き)が実質的日本酒のブログになったのでIT関連を分離しました。

Hyper-VでLinux

<(日本酒大好き)>からの転載です。元の日付は2013-02-09です。

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久々のシス管ネタです。

で、本題ですが、同業者の方であればお分かりかと思いますが、システムのメンテナンスって平日はなかなか難し いんですよね。社員の皆さんが使用しているサービスを止めたり、再起動したりと(運が悪いとトラブって、数時間サーバが使えず、アドレナリン出まくりのプ レッシャーかかりまくりなんてことも(^_^;)

そんな訳で休日ですが、一人さびしく出勤してました。一人の事務所はエアコンを入れても寒く、コート着たまま、ひざ掛けかけてても昼間では寒くてたまりませんでした。(おかげで、眠気は全くなし!)

社内のサーバはほとんどWindows系ですが、とある業務のためにLinuxサーバが必要となりました。

とはいえ、予算不足の昨今、新たなサーバが買えるわけでも無く、既存のH/W上に今はやり(?)のバーチャルマシンで運用することにしました。

バーチャルマシンの老舗と言えばVMWareですが、ここ数年台頭しつつあるマイクロソフト純正のHyper-Vを使用しました。
一番の理由はタダ!だから。

実は数か月前も同じことをチャレンジしたのですが、Linuxのインストールまではできたのですが、Linux仮想マシンからネットワークアダプタがどうしても認識できず、他の優先業務に追いやられていました。

で、他の業務がある程度めどがついたので、ようやく再開となりました。

自分の備忘録として作業手順を記しておきます。これまでも先駆者のこういった備忘録に助けられてきましたので、自分の備忘録がどこかで誰かの助けになれば幸いです。

 

まずは前準備です。
Hyper- V上のゲストOSでネットワークアダプタを使用可能にするために「統合サービス」をゲストOSにインストールする必要があります。ゲストOSが Windowsの場合はサービスパックを当てなければならない等OSのバージョンの制限はありますが、ホストOS上で仮想マシンの「操作」から「統合サー ビス セットアップディスクの挿入」でお手軽にインストールできますが、Linuxの場合はさすがにそうは問屋がおろしません(死語(^_^;)

で、どうするかと言うと心優しい?マイクロソフトさんがLinux用の統合サービスをリリースしてくれていますのでそれをダウンロードしておきます。

Linux Integration Services Version 3.4 for Hyper-V

 ↑をクリックするとマイクロソフトのダウンロードセンターにジャンプします。V3.4は2012年9月にリリースされた物ですが2013年1月現在最新のようです。
LinuxICV34.isoがプログラムのイメ-ジファイルで、pdfが英文ですがインストール手順や対応OSのバージョン等が書かれています。両方ダウンロードしておきましょう。

で、まずはHyper-Vのインストールです。(Hyper-V導入済みの場合はこのステップは不要です。)

ホストOSはWindows Server 2008R2です。

1.まずはサーバーマネージャーを起動します。

2.左ペインの「役割」を選択し、右側の「役割の追加」をクリックします。

3.「役割の追加ウィザード」が起動しますので、「次へ」をクリックします。

4.「サーバーの役割の選択」の画面で「Hyper-V」にチェックを入れて「次へ」をクリックして後はメッセージに素直に従っていけばHyper-Vのインストールが完了します。

 

こ れで、ベースであるHyper-Vの導入が完了しましたので、次に仮想マシン、つまり今回Linuxをインストールするための箱を作ります。ご存知の方に とっては当たり前の事ですが、実際のハードウェアのようにマザーボードやら電源やらCPU、メモリ、ケース、ビデオカード等々パーツを準備する必要は何も なく、Hyper-V上でちょちょいのチョイ!と設定するだけで取りあえず「箱」が出来上がります。この段階ではOSの入っていないただの箱なので、ここ にOSをインストールします。

Hyper-VでOSをインストールする場合は実マシンのインストールと同様、インストールCDやDVDを使 用することもできますが、ISOファイルをキャプチャしてインストールすることもできます。Windowsであれば購入したインストールメディアが付属し ていますが、フリーのLinuxの場合、ダウンロードサイトからISOイメージファイルをダウンロードすることになります。実マシンへのインストールの場 合は、このISOファイルをCDなりDVDに焼いて使用するのですが、Hyper-Vの場合はISOファイルをキャプチャすることにより、CDまたは DVDとして認識することができます。

そして、まずはHyper-Vマネージャーで作成した仮想マシンをダブルクリックします。ウィンドウが起動しますが、この状態では「仮想マシン’xxxx’はオフになっています。」となっています。

ここで、[メディア]→[DVDドライブ]→[ディスクの挿入]をクリックします。すると、「開く」のウィンドウが開きますので、ダウンロードしたISOファイルを選択した開くとCD/DVDドライブにメディアを入れたのと同じ状態になります。

次に、[操作]→[開始]をクリックするか「開始ボタン」をクリックすると、仮想マシンに電源が入り、OSのインストーラが起動します。OSのインストール自体は実マシンと同じですので、メッセージに従いながらインストールするだけです。

OSのインストールが完了すれば、つぎに統合サービスのインストールです。この統合サービスをインストールしないとネットワークデバイスが使用できないので意味がありません。

OS のISOファイルのキャプチャと同様に、MicrosoftからダウンロードしたLinux用の統合サービス LinuxICv34.isoをキャプチャします。この辺りの手順を含めて諸々は統合サービスと一緒にダウンロードしたPDFに書かれています。但し英文 ですが・・・。英文と言っても手順が書かれているだけで難しい言い回しは(多分?)ありませんので、私の不確かな(^_^;文章に「おやっ?」と疑問を感 じられたら、PDFを見られたら良いかと思います。

ここからが統合サービスのインストール手順になります。

まずは、キャプチャしたISOファイルをマウントしてアクセス可能にします。

#mount /dev/cdrom /media

各OS用のフォルダに移動します。
ここで、一つ注意点があります。まぁ、見ればすぐに分かるかと思いますがMicrosoftの手順書に各OS用のフォルダについて6ページ目の10.に書かれているのですがパスが間違っています。
例えば、RHELCentOS 5.8について
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For RHEL / CentOS 5.8:
# cd /media/CDROM/RHEL58
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とあるのですが、/CDROM は不要で正しくは
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For RHEL / CentOS 5.8:
# cd /media/RHEL58
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となっています。

で、今回使用するOSはCentOS 5.8なので
#cd /media/RHEL58
で、移動し、次にいよいよ統合サービスのインストーラを実行します。
このディレクトリには、ファイルが3つありますが、install-rhel58.shがインストーラシェルスクリプトになります。

#./install-rhel58.sh

とすれば、統合サービスがインストールされます。

後は、一旦Linuxをシャットダウンし、仮想マシンの[ファイル]→[設定]で「ハードウェアの追加」で「ネットワークアダプタ」を選択し、「追加」をクリック、「ネットワーク」でアダプタを選択し、起動すれば仮想マシンでネットワークが使用可能になります。

 ふうぅ~っ、これでようやく完了です。

PS. ちなみにツイッターで私のフォローしているかたで「たったひとりのシステム管理者(@tenj_jp)」という方がみえるんですが、この人のつっやきは 多々、共感できるところがあります。私も一人シス管ですが、タイトル通り「なんでも」やってます。実は今日もエアコン工事の立会いをしていますし、事務所 の引越し、開設、閉鎖、蛍光灯の交換までもろもろやってます。まぁ、いろんなことやれるのは面白いけれど、日々感じるのは時間が足りない・・・自分だけ1 日36時間あればいいのになぁ・・・と自分の仕事がとろい事を棚に上げて、夢想しています(^_^)

 

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