なんでもシステム管理者(IT大好き?)

なんでもシステム管理者(日本酒大好き)が実質的日本酒のブログになったのでIT関連を分離しました。

プロバイダのDSNサーバ!! 奮戦記 その二

<(日本酒大好き)>からの転載です。元の日付は2014-06-04です。

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その一の続きです。

そして週末の朝、ミッション(作業)再開です。(本来ならゆっくり遅めまで寝ていたいところですが・・・)

自 宅の契約しているプロバイダは某  〇天ブロードバンドというところで、プロバイダとしては中堅と言ったところでしょうか?以前はASAHIネットを使用していましたが、途中から固定IPア ドレスのサービスが有料化して余り魅力がなくなったので、単純にコストが安いので今のところに乗り換えました。

で、念のためプロバイダの障害情報が該当するものがないか確認しましたが、予想通りありませんでした。で、次にサポートに電話をする前にプロバイダ側の問題であることを示す証拠を固める作業に入りました。

何 をしたかというと、同一DNSサーバに対して、このプロバイダ経由でアクセスした場合と、スマホテザリングでアクセスした場合のパケットをキャプチャし て、その通信内容の違いを確認しました。キャプチャに使用したのは定番のWireSharkです。私が働き始めた頃はLANアナライザー(ヤマトには乗っ ていません(^_^;)というと数十万円の装置でしたが、今はフリーで提供されているのですごいもんです。今までもネットワークで問題が発生した時の調査 ツールとして、WireSharkの前身のEatherealからお世話になってきました。(Eatherealを使ってたということで年がばれ る・・・)
キャプチャした様子はこんな感じです。

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ちなみにWiresharkこちらからダウンロードできます。ネットワークの知識があれば適当に触って使えるかと思いますが、下のように解説書も出ているので、自学自習でも使えるようになるかと思います。

★パケットキャプチャ入門第3版 LANアナライザWireshark活用術★

結 果はスマホテザリング時はもちろん何の問題もなく、DNSサーバとのやり取りが成立し、プロバイダ経由だと、なんとDNSのクエリーが拒否されるという 状況でした。ちなみにこの検証に設定したDNSサーバとスマホは無関係なので、よそからのアクセスなのでDNSサーバが拒否したという訳ではありません。

パ ケットのキャプチャ結果を見る限りは、このプロバイダから外へのDNSのクエリーに待ったをかけているように見えますが、その意図が見えません。DNSの アクセス制限をかけているプロバイダは他にもありますが、それは他社接続からのDNSクエリーを拒否しているだけであって、他社へのDNSクエリーを止め るものではありません。

とりあえず、考えられる解決策はこのプロバイダが運用しているDNSサーバの情報を聞き出して、そのIPアドレスをマニュアルで設定する事です。

サポートの電話窓口は幸い休日もやっていたので、電話をかけて、現状DNSのアクセス制限で困っている旨、説明しました。(おそらく、この時点で窓口の係りは私の話の半分も理解していなかった模様・・・)

忍 耐強く、DNSサーバのIPアドレスの情報が必要であることを何度も説明したが、挙句の果てにDNSサーバはIPアドレスが変更する場合があるので、公開 しておらず自動設定を求めているとの事。他社はDNSサーバを公開しているところも多くあるし、IPアドレスが変わったなら、変わる前に告知し、自動設定 でないと、変更時にインターネット接続ができなくなる場合があるのでマニュアルでの設定は自己責任とすれば、済むのに「そう決まっていますので・・・」と の一点張り、杓子定規なのは、きっと自分の話が理解できていないからだろうと、「失礼ですが、私の話を理解されていますか?パケットとかキャプチャという 言葉の意味がお分かりですか?」と尋ねると案の定「いいえ」と帰ってきた。「では、分かる方に替わってください。」というと、「ここはサポートセンターで すので、そういった者はいません。」で、「皆が皆分かる必要は無いかと思いますが、分かる人も一人ぐらいいないとサポートできないでしょう!」と言うと、 「では、後日こちらから、お電話差し上げます。」というので、「後日ということは平日ですよね、平日は仕事しているので、そのような時に電話は受けれませ ん!!」というと、また「しばらくお待ちください。」かなり長い間待たされた後、「DNSサーバのIPアドレスはお伝えできますが、いつ変わるか分かりま せんが、よろしいですか?」やっと言う気になったようです。で、やっとこさDNSサーバのIPアドレスを聞きだし、最後に「別件になりますが改善要求があ ります。保留で待たされている間保留音がなっているのですが、音質が割れていてひどい音で、ただでさえ耐え難い状況でさらに気分が悪くなりましたので、音 質の改善をしかるべき部署に伝えてください!」と言いました。これ、嫌味でもなんでもなく、ほんとにひどい音だったんです。紳士な(?)私は終始、あくま で怒鳴らず、丁寧な語調で(多少きつめに)話しました。

で、聞いたDNSサーバのIPアドレスを設定するとあっさり繋がりました。

それにしても、このプロバイダはなぜあんな制限をかけたかは謎です。さすがにキャプチャしたパケットを解析しても、そこまでは見えませんねぇ~。

ビブリア古書堂の女店主的なネットワークエンジニアなら読み解けるのかも(^_^?

PS。今回の一件とはまったく関係ありませんが「ビブリア古書堂」シリーズは面白いです。古本が題材になっているストーリーなんですが、古本がありえない電子ブックで読んだ私は・・・(^_^;

 

 

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★ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち(メディアワークス文庫)★